当院での薬による治療は、下記のような特色があります。
- ① うつ病・不安障害の診断や根本的な治療を重視し、抗うつ薬を積極的に活用する
- ② 双極性障害(躁うつ病)の診断や根本的な治療を重視し、同治療薬を積極的に活用する
- ③ 抗不安薬(安定剤)や睡眠薬など、依存性のある薬を極力投与しないようにし、代わりに薬以外の対処法を積極的に活用する
各項目をご説明する前に、まず誤解を解いておかなければなりません。
①と②をお読みになって、「薬なんて飲みたくない」「薬漬けにされるのでは・・・」といった不安を抱かれたかもしれません。当院では、皆様の意向を無視して一方的に薬を処方するということは絶対にありませんので、ご安心下さい。精神療法も薬物療法と同等の効果が期待できる場合があり、皆さんのご希望に合わせて治療を選択していきます。
また薬を積極的に活用するといっても、服薬回数、薬の種類、薬の錠数にまでこだわって、普段の生活に支障のないようなスッキリとした処方となるよう常に心を配っています。うつ病や不安障害をお持ちの方はもちろんですが、統合失調症と呼ばれる比較的重症の精神障害をお持ちの方でも、一日一回一錠だけ飲めばよいという処方を目指すことが十分可能であると思っています。双極性障害をお持ちの方については、服薬回数や薬の種類が多くなるケースが多いですが、それでも日々の生活の支障とならぬよう常に配慮していきます。また、日本のみならず海外の治療動向にも目を配り、常に最新の治療を行っていくことを心がけています。