摂食障害は、過食・嘔吐や拒食といった症状が出現してきます。日々のストレスを背景としてこのような症状が出現したり悪化したりしますが、そのストレスは対人関係に由来することが多く、特に「自分の本当の気持ちはカクカクシカジカなんだけど、でもそれを伝えることができない・・・」といった状況を背景としていることが多々見受けられます。そして、このことをさらに掘り下げていくと、幼少時に家族との関係が不良であったり慢性的ないじめを受けるなどして、自分の気持ちを尊重することができなかったという「歴史」を認めることが多くあります。
摂食障害に対しては、ある程度薬物療法の効果が期待できるとは言え、それだけではどうしても限界があります。ですから、「精神療法」(PCサイト)の項目で述べたような多面的な関わりによって援助をしていくことが必要となってきます。過食・嘔吐といった日々の症状や、きっかけであるストレス要因(特に対人関係)に対する具体的な対処法をお伝えしていくほか、幼少時以来のトラウマを有している方に対しては、カウンセラーとともに過去を振り返っていくという作業もご提案しています。